REPORTレポート

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第76期 本因坊戦第4局 北九州対局

去る2021年6月10日と11日、囲碁の七大タイトル戦の1つ「本因坊戦」第4局が、東アジア文化都市北九州2020▶21開催記念大会として、北九州市のアートホテル小倉ニュータガワで開催されました。

会場のアートホテル小倉ニュータガワ
対局室は、庭園内にあるホテルの離れ「翠水」の「菅生の間」

第76期本因坊戦の七番勝負は、10連覇がかかる井山裕太本因坊と初の本因坊獲得を目指す芝野虎丸王座の対戦。
ここまでの戦いは、井山本因坊1勝、芝野王座2勝。つまり北九州での第4局は、井山本因坊が五分に戻すか、芝野王座が本因坊に王手をかけるか、という手に汗握る対局となりました。

対局前日の記念撮影に応じる井山裕太本因坊(右)と芝野虎丸王座(左)

対局の前夜には開幕式が開催され、北九州市の北橋市長からお二人に、記念品としてネジチョコや小倉織のマスクが贈られました。

 ネジチョコを贈られたお二人。
 明日からの対局は、ますます”締まった”ものに?!

対局前日の様子、お二人へのインタビューや、お二人から北九州の皆さまへのメッセージはYouTubeでも公開しています!

そして、対局初日。
先に入室した挑戦者、芝野王座が慣例どおり碁盤を拭き上げます。

午前9時、先手は井山本因坊で対局が始まりました。

この日、対局の行方とは別に話題になったのが、芝野王座のマスク。
前日の開幕式で北橋市長から贈られた記念品のSDGs柄の小倉織マスクを早速着用してこの対局に臨んでいたのです。

本因坊戦の注目の一つが、お昼の勝負飯。
対局者自身が選んだ昼食は、北九州名物だらけとなりました。
●(左)井山本因坊は、門司港名物焼きカレー
○(右)芝野王座は、海鮮丼&肉うどん&小倉名物ぬかだき&カナッペ
 北九州の食文化パワーで、対局はますますヒートアップ!

そして夕方、第1日目が終了し、黒番の井山本因坊の83手目が封じ手に。

ちなみに、封じ手を受け取られているこの対局の立会人、大竹英雄名誉碁聖は北九州市ご出身。北九州市文化大使でもあります!

上述のYouTube動画より。

そして翌日、第2日目。

注目の封じ手がコチラ。井山本因坊の封じ手は「16の十二」。

さあ、激戦の再開です!

そして、夕方、決着の時。
124手までで白番の芝野王座の中押し勝ちとなりました!

これで対戦成績は、芝野王座3勝、井山本因坊1勝に。
芝野王座はあと1勝で本因坊の座を奪取するところまで来ました!

さて、ここからは後日談。
 この第4戦北九州対局で追い込まれた井山本因坊ですが、この後3連勝して大逆転!タイトルを守り切り、本因坊10連覇を達成!先月9月10日に就位式が行われました。
 実は井山本因坊、大激戦となったこの北九州対局の翌日に、同じこのホテルからリモートで世界最高峰の団体戦「中国甲級リーグ」の対局に臨みました。
 そして、その対局での勝利が、その後の本因坊戦の巻き返しの勢いに繋がったとのこと。

 第76期 本因坊戦第4戦 北九州市対局。
 この対局は勝負の世界の奥深さを示す一幕として、きっと後世に語り継がれることでしょう。
 北九州市対局に勝利した芝野虎丸王座、本因坊戦を制した井山裕太本因坊に改めて祝福するとともに、ここ北九州で熱い戦いを繰り広げてくださったお二人に、心から感謝いたします。

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