北九州市(日本)

 北九州市は、1963年に、九州初の政令指定都市として、5つの市の対等合併により誕生しました。九州の玄関口に位置し、関門海峡を挟んで本州と接し、大陸にも近いという地理的特性により、古くから陸上・海上交通の要衝として発展してきました。
 また、1901年の官営八幡製鐵所の操業開始以来、鉄鋼・機械・化学などの重化学工業を中心に発展を遂げ、日本の産業近代化や高度経済成長を支えてきました。国内外から人や情報が流れ込み、地域の文化と交わる「文化先進地」としても栄え、八幡製鐵所をはじめとする企業集積地ならではの「会社」を軸とした文化活動が広がりを見せました。このことは、北九州市の文化芸術の振興に大きな影響を及ぼしました。近年は、ロボットや自動車、情報通信、サービス産業など多くの産業が集積し、今日においても高い技術力を誇る「ものづくりの街」として発展しています。
 一方で、急激な工業発展の過程で公害に苦しみ、市民と企業、行政が協働して、克服した経験を持ちます。1980年代以降は、快適な都市環境の創造へと政策の重点を移し、国内だけでなくアジア諸都市との環境技術の国際協力や都市間連携・交流の実績を積み重ねてきました。こうした取組みが認められ、2011年にはOECDから「グリーン成長都市」に選定されました。さらに2018年には、OECDの「SDGs推進に向けた世界のモデル都市」として、アジアで唯一選定されました。これは、環境保全の領域にとどまらない総合的な「持続可能なまちづくり」が世界的に評価されたものです。
 加えて、近年の産業構造の転換により、八幡製鐵所を中心とする工業地帯が縮小したことを受け、博物館などの文化施設の集積や商業施設の整備など、新しいまちづくりを進めてきました。2020年は、この文化施設群を活用しながら、より良い世界の構築に欠かせないSDGsをテーマに、アートフェスティバルを開催します。
 北九州市では、「東アジア文化都市2020北九州」の開催を通じて、東アジア域内の相互理解をさらに深めるとともに、友好的な発展に貢献することを目指します。同時に、文化芸術の力で創造的なまちづくりを推進する「創造都市・北九州」の実現に取り組みます。

小倉城・秋
門司港レトロ夜景

揚州ヨウシュウ市(中国)

 揚州市は江蘇省中部、長江と京杭大運河が交わるところに位置します。6000年の文明の歴史と2500年以上の城塞建設の歴史があり、国務院が最初に公布した中国歴史文化名城、国連ハビタット(国際連合人間居住計画)都市、中国初の優秀観光都市でもあります。また、2019年8月30日、揚州は2020年「東アジア文化都市」に選定されました。
 揚州市は古城の雰囲気がよく保存された歴史文化古城都市です。5.09平方キロの古城区は中国政府により保護が比較的よくなされている千年の古城があります 。老城区東関街は、2010年に国家文化部から「全国十大歴史文化名街」の称号を受けました。
 揚州市は中国唯一の「運河都市」です。2500年前、呉王の夫差が揚州で京杭大運河の鍬入れをして以来、揚州は国内唯一の中国古運河と共に成長する都市となりました。揚州では古運河の水上観光開発がされており、沿岸の南門遺跡から康山園、盧氏塩商人住宅、呉氏宅台(呉兄弟記念館)、東関の渡し跡などへの歴史文化遺跡などが人気スポットとなっています。「北京で長城を見た後、揚州で運河を見る」という有名なフレーズができるほど、国内外の多くの観光客にとって人気のある観光地です。
 揚州市は精巧な美しさで知られるガーデンシティーです。中国の5A級観光地区、蜀岡・痩西湖風景名勝区は現在中国唯一の「国家文化観光模範地域」です。中国四大名園の一つである个園(個園)は揚州の都市庭園の代表的なもののひとつです。中国清朝後期第一の名園である何園の回廊の一部は複道廊になっており、美しい橋が架けられています。このほか、汪氏小苑、呉氏宅台、汪魯門故居、小盤谷会所など多くの塩商人住宅があり、随所で塩商人文化の美しさを見ることができます。
 揚州市は中国四大料理系統の一つである淮揚料理の故郷です。世界的に有名な揚州チャーハンはここが発祥の地です。「朝はスープ入りの肉まん、夜は風呂に入る」が揚州人の典型的な生活スタイルです。このような朝の飲茶、夜の風呂屋という生活は、忙しい現代人にとって羨望の的となっています。このほか、長楽旅館、痩西湖温泉休暇村、ゴルフ場、揚州1912地区など一連のハイエンドなレジャーの出現は、揚州でのゆったりした休日を過ごす魅力を高めました。また揚州は優れた自然風景のみならず、独特な庭園跡、優れた文化や芸術、美しく盛られた食事、そして気品ある古城の美しさなど、全ての見るもの聞くものが輝き、勢いのある都市の魅力で溢れています。その結果、揚州市は中国の十大レジャー都市に二度選ばれることとなりました。
 揚州市はかぐわしい香りに満ち溢れたガーデン都市です。痩西湖風景名勝区では毎年「万花会」が開かれ、様々な香りが競演しています。そして果てしなく花が咲き競う世界の花博覧会である「マルコポーロ花世界楽園」も開催され、そこでは「世界最大規模の面積、中国最長の花の絨毯」と「マルコポーロの数奇な旅」を体感することができます。この庭園ではオランダ人造園家によるディスプレイ、オスカー受賞アニメチームによる五大花卉の展示にも人気が集まっています。
 揚州は優れた自然風景のみならず、独特な庭園跡、優れた文化や芸術、美しく盛られた食事、そして気品ある古城の美しさなど、全ての見るもの聞くものが輝き、勢いのある都市の魅力で溢れています。

順天スンチョン市(韓国)

 順天市は、大韓民国の南端の全羅南道東部圏に位置する人口28万人の小都市ですが、様々な分野で最高レベルにある優れた都市です。

「教育都市」順天
 優秀な人材を多数排出し、2003年には生涯学習都市に指定され、また2020年の大韓民国生涯学習博覧会開催地に選ばれるなど、持続可能な教育都市の基盤構築のために努力しています。

「文化都市」順天
 ユネスコ世界文化遺産の仙巌寺(ソナムサ)や暫定目録に登録されている楽安邑城(ナガンウプソン)、松廣寺(ソングァンサ)など、歴史・文化資源だけではなく、全種別の文化財を保有する都市です。また、順天湾国際交響楽祭、順天湾世界動物映画祭といった国際文化行事や広場での公演など、街中に文化芸術が花開く都市です。

「エコロジー都市」順天
 順天市は、ラムサール条約湿地都市に認定されました。また大韓民国第1号国家庭園に指定された順天湾国家庭園や2020年のユネスコ世界自然遺産登録を控えている順天湾湿地があります。市全域が生物圏保存地域に登録され、平和と幸運を象徴するナベヅル1000羽以上が飛来し、国内外において名実共にエコロジー都市の地位を確立している都市です。

「未来に向けた街創り」順天
 順天市のみが有する教育、生態環境の強みを生かして、第四次産業革命時代に対応する新成長産業育成の促進を企図した第四産業革命クラスターの造成、AR/VR、e-sport等の地域経済を特化・発展させる革新戦略の推進により、大韓民国を超えて世界をリードするエコロジー・経済都市としての飛躍を目指しています。

これまでの開催地
2014-2019

  日本
(Japan)
中国
(China)
韓国
(Korea)
2014 横浜市
(Yokohama)
泉州市
(Quánzhōu)
光州広域市
(Gwangju)
2015 新潟市
(Niigata)
青島市
(Qīngdǎo)
清州市
(Cheongju)
2016 奈良市
(Nara)
寧波市
(Ningbo)
済州特別自治道
(Jeju)
2017 京都市
(Kyoyo)
長沙市
(Chángshā)
大邱広域市
(Daegu)
2018 金沢市
(Kanazawa)
ハルビン市
(Harbin)
釜山広域市
(Busan)
2019 東京都豊島区
(Toshima Tokyo)
西安市
(Xi’an)
仁川広域市
(Incheon)
2020 北九州市
(Kitakyushu)
揚州市
(Yángzhōu)
順天市
(Suncheon)

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